レメディの植物を知る──花、樹木、芽、そして湧水
バッチフラワーレメディを調べるとき、感情の説明と並んで興味深いのが、原料となった植物の姿です。バッチ博士の体系は38種類の単独レメディから成り立っていますが、そのすべてが「花」そのものというわけではありません。樹木の若い芽を用いるものがあり、ロックウォーターは植物ではなく自然の湧水を用います。
同じ植物から異なるレメディ
ホワイトチェストナットとチェストナットバッドは、ともにセイヨウトチノキ(Aesculus hippocastanum)に由来します。前者は花、後者は芽が主題です。名前だけを見て別の植物だと考えがちですが、植物学的には同じ樹種を扱います。検索サイトでは、両者の「植物としての共通点」と「レメディとしての違い」の両方を表示します。
一方、スイートチェストナットはクリ属(Castanea)で、セイヨウトチノキ属(Aesculus)とは別の植物です。英語に Chestnut が含まれていても同一の仲間とは限りません。
文献の学名と現代の学名
バッチ博士の著作に登場する学名は、その時代の植物分類を反映しています。例えばミムラスは長く Mimulus guttatus と表記されてきましたが、現在キュー王立植物園は Erythranthe guttata を受容名としています。ゲンチアナも伝統名 Gentiana amarella と現代名 Gentianella amarella の関係があります。
サイトでは、博士の文献を検索するための「伝統的な学名」と、現代の植物資料を探すための「受容名」を区別します。ただし、種の確定に至っていない植物は、無理に新しい名前を付けず「確認中」と表示します。
太陽法と煮沸法
レメディの調製には太陽法と煮沸法が伝えられています。バッチセンターの説明では、太陽法は花を湧水に浮かべて日光に当てる方法、煮沸法は開花した枝などを湧水で煮る方法です。現代の通常の植物抽出物とは、目的や考え方が異なります。
39項目の検索画面では、38の単独レメディについて伝統的な製法を表示します。レスキューレメディは5種混合なので、独自の単独植物や製法を持つ39番目の植物としては扱いません。
写真を見るときの注意
「バッチの植物」と紹介されている画像にも、同名の近縁種や園芸品種が混ざることがあります。ミムラスと観賞用の類似種、ワイルドオートと食用エンバク、セラトーと別種の青花の混同は、特に注意したい例です。
このサイトは感情の検索だけでなく、植物そのものへの理解を深めるための入口です。掲載写真には可能な範囲で学名、撮影者、ライセンスを明記し、植物同定が確実でない写真は掲載しません。